創造性と脳波は関係あるの? 疑問についての考察
創造性と脳波について書きたいと思います。(あくまで仮説ですが)
創造性には脳波のシータ波が関係しているのではないかと言われています。
シータ波を証明するには医療認証を受けた高精度の脳波計測器が必要になります。
シータ波は周波数が4~8Hzという解釈と4~7Hzという解釈がありますので、シータ波ではなくスローアルアァ波になる分類ケースも多いのではと思います。
(スローアルファ波は7~8Hzに分類されます)
日本で市販されている脳波計測器は前頭葉で計測するタイプですが、シータ波以下の脳波は、目を瞬きしたときの筋肉の動きの電気信号と周波数が重なりますので、ノイズの可能性があると判断されやすいです。
個人的にはスローアルファ波ヒーリングと言った方がスッキリするのではと思いますが。
脳機能局在論では
左脳 = 理論的
右脳 = 創造・感情
と言われています。
シータ波が関連すると言われるのは左脳がシータ波になった場合、理論的な左脳が休息状態になるので、左脳の影響を受けない右脳が活動できるから創造的になるのではと推論されます。
(海外のバイオフィードバック専門家談)
多くのメソッドでは脳波をシータ波にして左脳の活動を止めて観念・考えの書き換えを行っています。
ただシータ波になった状態が注意力低下や意欲減退など日常生活に支障がでる問題点もあるので注意が必要です。
α波トレーニングとθ波トレーニングはどのように脳に影響を与えるか
メンタルトレーニングの世界で、脳波を指標とするα波トレーニングが数十年前より盛んに行われています。
α波トレーニングとΘ波トレーニングが「脳とこころ」にどのような影響を与えるかについて、要約して説明します。
簡易脳波測定機器を使った脳波トレーニングは1950年代から米国を中心に学術的な研究がされてきました。
AAPB(米国バイオフィードバック学会)という学術組織を中心として軍事、医療、スポーツなどの各分野での研究がされています。
AAPB元会長 故エルマー・グリーン博士が興味深い研究をされていました。
α波トレーニングの研究はジョー・カミヤ博士が有名ですが、故エルマー・グリーン博士はΘ波トレーニングの研究をされていました。
α波トレーニングとΘ波トレーニング時ではどよのような意識になるか簡単にまとめてみました。
α波トレーニング状態の意識
○リラックス状態で意識ははっきりしている。
○自分の意志でイメージしたりそれを意識を保ったまま記憶に残したりできる。
○外界にも意識を向けることができる。
○潜在意識レベルにアクセス
○初心者は意識を保つことが難しい。
○ウトウトした状態、まどろみの状態である。
○内面より自分の意志とは関係ないイメージなどが湧いてくる。(人によっては匂い・音等もあり、時として一見して意味が不明であるが重要なメッセージである)
○内界(内面)に意識が集中する。
○無意識レベルにアクセス(潜在意識よりさらに深いレベルを指します)
私自身もこの分野を研究していますが、Θ波トレーニングをすると肉体感覚がなくなる感覚で、不思議なイメージが次から浮かんできます。
脳の中で無意識に自分の抱える問題を夢という形で処理していると考えられます。
Θ波トレーニングの特徴は深いレベルのトラウマもネガティブな感情を伴わずイメージとして顕在意識に浮上させることが特徴です。
心を落ちかせる呼吸法「共鳴周波数変動トレーニング」
スポーツアスリートのメンタル強化方法として注目している呼吸トレーニング法があります。
「共鳴周波数呼吸トレーニング」
心拍変動バイオフィードバックの世界的権威 ニュージャージー州立大学のポール・レーラ博士が7年前に日本バイオフィードバック学会で公演されてから注目されだしました。
(研究者の間だけですが) 簡単に言うと最もリラックスに効果的な(呼吸)周期は一人一人微妙に異なるというところが特徴です。
基本的には吸う・吐くの長さの割合は1:2で吐くほうを長くします。
これを1回の呼吸数とします。
1分間当たりの呼吸回数を4.5回~6.5回の範囲の中でその人に合った呼吸回数を装置を使って割り出します。
下の画像資料のように呼吸と心拍数のリズムが共鳴して同じような波長になります。
自分に合った呼吸リズムで1日20分のトレーニングを積んでいくと、呼吸効率が高まっていくそうで疲れにくい体になります。
アメリカの陸上選手たちの何人かは、高地トレーニングを止めこの共鳴周波数呼吸トレーニングで呼吸器系を鍛えているとの情報もあります。
スポーツアスリートのリラクゼーション法としては注目すべき方法です。